お客様がご愛用の腕時計は、気がづくと時間が遅れている、または進んでいる、ということはございませんでしょうか。
お時計の多少の遅れや進みは個性とお考えになっても良いかと存じます。それもお時計を楽しむ、ひとつの方法かもしれません。
しかしながら、大幅なお時計の遅れや進み、または何度か調整してもまた時間がずれてしまうようなお時計であれば、さぞかしお困りのことと存じます。
私たち名古屋時計修理工房でお役に立てることがございましたら、是非ともご相談をお寄せくださいませ。
成しうる限り、お力になりたいと思う所存でございます。
繊細で手間がかかるからこそ、愛着のわく機械式時計
電池を動力源とするクォーツ時計とは異なり、ぜんまいの力を動力にしている機械式時計は”生き物”とよく称されます。
ぜんまいをお時計が動く力のもととし、小さな部品同士が互いに働き合い、すこぶる微妙に影響しあってその精度をコントロールしているからでございます。
機械式時計はその繊細な仕組みゆえ、使用温度や湿度、衝撃、磁気などの外部環境はもちろん、姿勢誤差であったり、ぜんまいの巻き上げ頻度、身につけて過ごした時間などにもよって、時計の遅れや進みが現れて参ります。
こうしてみると、機械式の時計はとても手間がかかり、取り扱いに注意を要してしまうと面倒に思われるお客様もいらっしゃるかもしれません。しかし、お持ち主のお心がけ次第で性能や寿命がきまってくる機械式時計だからこそ、手をかけるほどに愛着がわき、かけがえのないものとして長年にわたって愛されているのではないでしょうか。
機械式のお時計が、遅れる・進む理由とは
そんな機械式のお時計が遅れて(進んで)しまっている原因の多くは、当修理工房でよくあるケースでは、潤滑油切れ、または内部油脂の劣化によるものでございます。
私どもがお世話になっている職人さんによっても様々な意見がございますので、一概に申し上げることができませんが、機械式時計は概ね3〜5年程度でお時計内部に注されている潤滑油が劣化しはじめると言われております。
大変失礼ながら、メンテナンスを怠り潤滑油が切れかけていたり劣化しているお時計は、内部の歯車の動きが徐々に鈍くなり遅れの原因となっていることが多くあるのでございます。
また、機械式時計の進みの原因の多くは、磁気が影響していたり、ヒゲぜんまいの絡みなどが考えられます。
まずは、お時計内部の状況を確認をさせてください
いずれにしても、お時計の遅れや進みに関しましては、おしなべて原因を申し上げることができかねますので、一度お預かりして内部の点検をし、原因追求させていただきたいと思う所存でございます。
そのお時計にとって最善のメンテナンス方法を考え、ご提案やお見積りをさせていただきます。
また大切なお時計が進み・遅れを起こさないためにも、定期的なオーバーホール(分解修理)をお勧めいたします。
お時計の裏蓋を取り外し、時計内部の回路(ムーブメント)をバラバラに分解して専用の機械と液剤を使って洗浄し、油(グリス)を注しながら組み立て直し、タイミング調整を行い、研磨仕上げをさせていただきます。
修理代金は、100%ご満足いただいた上で後払いいただいています
当修理工房での修理代金は、100%ご満足いただいた上での後払いですのでご安心くださいませ。
お困りのことがございましたら、まずは「お問い合わせ」よりご相談をお寄せくださいませ。確認次第、担当より折り返しご連絡をさせていただきます。
ただし、私たち名古屋時計修理工房は、創業から一貫して「いちど時計の内部を拝見した上で、修理の方法と費用をお伝えする」という方針を採っております。
もし、修理に掛かる費用が予算に見合わなければ、遠慮なくお断りくださいませ。
その際、返送の費用はご負担いただきますが、必要以上にお支払いをいただくこともございませんし、職人たちに負担を強いることもなく、とても健全な関係性を維持できます。
この点についても、ご理解をいただければ幸いでございます。